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設立趣意

 

私たちは、「七ヶ浜の将来」を考えてゆきます。

 東日本大震災は、地震・津波が複合して、私たちが住んでいる七ヶ浜町においても、生命や財産、生活基盤、地域社会、地域経済に壊滅的被害をもたらしました。その「甚大で深刻な衝撃からの復旧」と「地域の復興」にはかなり長い時間を要します。災害の課す試練を乗り越え、復旧・復興に向う歩みにおいては、まちづくり・産業・雇用・教育・観光等の各政策が相互に連携し、構築され推進していく必要があります。そこには、このような地域における課題に対して、住民が公助・共助に頼るのみならず、「自主的」・「主体的に」取り組んでいくという姿勢が必要となります。

『七ヶ浜の100年を考える会』は、行政の復興計画に対する反対運動でもなければ、決して地域の復旧・復興を遅らせるものでもありません。それは、この会が、行政と住民が対話し協調・協働していくための環境を作り上げていくことを目指しているからです。
 私たちの七ヶ浜町は、海に囲まれた美しい景観の町でもあり、東北有数の伝統的な歴史的文化が継承されています。震災からの復興においても、この景観や伝統を活かし、産業の誘致、雇用の安定、定住など、七ヶ浜町の将来をどのように発展させていくべきか、どのような取り組みを行うべきかについて真剣に考えていく必要があると考えております。
 そのため『七ヶ浜の100年を考える会』では、七ヶ浜町のこれからについて、時間や予算という制約の中で一方的に「納得させられる」のではなく、幅広い年代の住民による参加のもと多角的な視点より議論をし、「相互納得」という方向性を行政と住民とで共に導き出すことに意味があると考えております。

 そこで、『七ヶ浜の100年を考える会』としては、まず現在、七ヶ浜町が抱えている課題について住民が主体的になって考えられるような場の構築を目指します。その上で、100年後という将来を見据え、先人たちより継承されてきた景観や文化をより魅力あるものとし、後世まで末永く誇れるような七ヶ浜町を創り上げられるよう取り組むことを目的とします。
 これは、今回の東日本大震災がもたらした悲劇や不条理を克服し後世へ向け、魅力ある七ヶ浜町を子孫まで残し、創り出していくことが私たちの使命である、との考えに立つものであります。






平成25年5月14日
「NPO法人(申請中) 七ヶ浜の100年を考える会」 発起人一同

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